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飛翔館高校教員解雇事件 
    撤回求めて提訴
              弁護士 岸本 由起子

 岸和田市内にある唯一の私立高校「飛翔館高校」(学校法人泉州学園)において、平成20年3月31日付で、7名の教員を不当に解雇するという事件が起こりました。新年度まであと3日という同月30日、7名の先生方の自宅に、突然、解雇通知書が送られてきたのです。
 しかも、解雇理由は「生徒数の激減とそれに伴う法人財政の悪化」とあるだけで、なぜ、突然7名もの多数の首切りを強行しなければならないのか、人選の基準はどうしたのか、何の説明もなされていません。
 本年の生徒数は、卒業生145名、入学者145名と同数であり、本年度になって、「突然、急激に、生徒数が減少した」という事実はありません。また、前年度の退職者は11名あり、解雇者を含むと一度に18名もの教員を失うことになるのです。
 その結果、学園は、多額の退職金負担を抱えたばかりか、教員が足りなくなって、急遽、非常勤講師を雇用することになり、生徒や保護者に対する説明もできず、一部授業が中止・成り立たない事態も発生し、転校を希望する生徒も出現して、混乱しました。
 解雇された7名の先生方のうち、事情で提訴に踏み切れなかった1名を除く6名が、解雇撤回を求めて、訴訟提起し、現在、大阪地方裁判所堺支部に係属しています。
 本件は、単に、7名の先生方の雇用の権利侵害であるにとどまらず、生徒たちの学ぶ権利の侵害であり、学園の存在さえ危うくする暴挙であるという位置づけで、たたかっています。
 保護者らからは、「面倒見がいい、生徒から信頼されている先生方が、なぜ、首切りになるのか」、生徒たちからは、「先生を返せ」という怒りの声が、寄せられています。
 学園にとって、生徒や保護者から信頼される教員は「宝」であり、これを失えば、学園がつぶれてしまうことさえ、危惧されます。突然、計画性もなく、多数の先生方の首を切って、短期雇用の非常勤講師で穴埋めするような学校、入学しても、来年もその先生がいるかどうかさえわからない学校に、多くの新入生が入学を希望するでしょうか。
 少子化のなかで、多くの私学は様々な経営努力をしています。その基本は、入学したくなる魅力のある学校ではないでしょうか。そして、私学の場合、校風や伝統が選択に当たって問われるのであり、どのような先生がいるのかということは、選択にあたって影響が大きいと言わなければなりません。
 6名の先生方は、みなさん、それぞれが、生徒ひとりひとりを大切にし、「面倒見のよい飛翔館高校」「困難を抱えた生徒であっても、寄り添って、卒業させたい」と献身的に働いてこられました。また、学園の経営状況が厳しい中で、給与10パーセントカット、一時金なしにも耐えてこられました。飛翔館高校の教育を守りたいという思いでがんばってきたのです。
 6名の先生方、支援してくださっている生徒・保護者のみなさんの願いは、ひとつ、一日も早く、先生方が職場復職し、教壇に立てることです。そして、受験生やその保護者に、自信を持って、「ぜひ、飛翔館高校に入学してください。私たちがとことん面倒をみます。一緒に充実した学園生活をおくりましょう」と呼びかけることです。
 多くのかたのご支援を心からお願いいたします。
                                                           以上

 

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